ならば歩いて行こうね。振り返るとなんでもない景色。もう一度振り返えってみると、当たり前のようにして待ってくれているゴハン。
カフェくらいは歩いて行こう。なんでもないコトだから、なんでもない景色に囲まれて、なんでもない人と会釈して、なんでもないゴハンを頂く。そんな特別を一歩一歩、軽やかに蹴り上げ踏みしめて、そんでもって、ちょっと自由!
夕日似合う町の、ちょっとセクシーなカフェ店主さんに教えてもらった散歩道、それを気まぐれに歩いてみたのです。きまぐれゆえ、日も傾いてきます。疲れたので帰ります。セクシー店主のセクシーな酒とゴハンを頂いて、セクシーな酔いが次の気まぐれを生んだのです。各駅停車に飛び乗って、降りた街は気まぐれの街。疲れによっかかって歩いてみると、初めてのカフェ。時間に絡まってしばらく身を潜めてみるのです。小さな孤独は小さなままに、それでも明日の小さな1歩を支えるくらいの、希望ってやつを増幅してくれたのです。
時速330キロメートルの歩行速度は、隣町の人への思いを圧縮する速度。恋心が加熱するのです。
着いた街は、やはり恋の街でありました。時速5キロの歩く速さで恋の熱を冷まします。
勝手なボクの恋心を悟られぬようにして、愛しい場所へ向かうのです。そこでハルノワルダクミ。
1つの楽しさに出会ったら、その楽しさを1人の人に手渡そう。1つの楽しさ×キミとボク2人×2人分の恋心=4倍の楽しさ。そんなコトを知ってしまったからね。ユックリでも一歩一歩の確かさで歩むのです。ハルの空ノ方にミンナして、同じカタチした雲を見たあたりで本日散会。雪降る暗がりの街を、地下鉄の駅3つ分歩いて帰ったのです。
頂いたごはんの記憶はそのままに、ツゥーっと染みてくこのお茶は、しばらくするとナニかが身体の芯から広がって、疲れたキモチは疲れたままでも「ダイジョウブだよ」と語ってくれるよう。おいしいね〜。
その優しさがこの店そのもの。「ほうじ茶の似合うカフェ」ステキです。
店を出れば天気雪、ハラリ。冷たい風の中で手を降り続けてくれるほうじ茶のような店主さん。やべー、ふり返れねえじゃん...。
川沿いの店に着いた頃には、青い水面も夕闇に包まれて、休日の午後の若き恋心と倦怠をユラユラと、ただありのままに映すのみなのです。
そんな日曜日の「ささやか」が特別なものになりますようにと、身を粉にして仕事に打ち込む青き水の子たち。そんな眺めこそが気持ちよくてね、何をするでも考えるでもなくビールを一杯。ボクもユラユラ時をやり過ごすのです。
この旅もそろそろ終わりに近づいてきました。
この旅で手にした恋心のいくつかは、この街の人たちに手渡してゆきましょう。
お月さん、旅の伴走ごくろうさん。
東京の灯りが見えてきました。
そして、 ただいま〜!