AASで行く動物園0泊半日テクテクツアー

アミイゴとアトリエブラヴォとソネスのお弁当を持って出かけたどうぶつを描く小さな旅

Text&Photo=佐藤温夏

2007年10月8日、イラストレーターの小池アミイゴさんと福岡市内のカフェ・ソネス、絵画や作陶を中心に活動する地元のアーティスト集団アトリエブラヴォの共催により、ワークショップが開かれました。題して「0泊半日テクテクツアー“白クマはどんな色?」。動物園でどうぶつを描いてみよう!というものでした。

この日のハイライトは絵の具を使った色塗りでした。

ソネス特製のお弁当をいただき腹ごしらえした参加者30人は、1時間半ほど、動物園内を歩いて画用紙3枚にスケッチし、集合場所に戻ってきました。
ペンギン、シカ、ライオン、さる......。アミイゴさんは、参加者のスケッチをいったん回収すると、みんなに見せながら、1枚ずつそれぞれの代表作を選び出しました。みんなに見てもらうのは恥ずかしいな〜。と、自意識過剰に照れていると、いつの間にか代表作たちはシャッフルされ、手元に1枚の絵が届いていました。自分のスケッチではありません。「では、色を塗り始めましょう」。え?つまり、自分のではなく、誰かの絵に色を載せるってこと?
予想外の進行です。どうしたものか......。不安いっぱいで見回すと、アトリエブラヴォのみんなの姿が目にとまりました。
彼らは抜群の集中力で、次々に絵の具を絞り出しては筆に染め、すばやく色を載せています。迷いのない姿はほれぼれするほどです。仕事はどんどん進み、いつものアトブラの作品ができあがっていきます。そのダイナミックな瞬間を間近で見てしまった興奮が、私の背中を押しました。色、塗ってみようかな。だいたい、目の前の絵が真っ白なままじゃかわいそうだ。えい、やってみよう。
目にとまった絵の具を選び、筆を入れました。もう一度、入れてみました。......面白い。知らなかった世界が指の先からひろがる感じがします。自分とは異なる視点を発見し、スケッチの作者と力を合わせている気分がするのが、楽しい。今日の私が描いたスケッチはヘンテコだったけど、次は違う絵が描けそうな気がする。そんな大きなことまで思えてきます。その私のスケッチといえば、遠くのテーブルでさわやかな作品に仕上がっていました。自分で色をつけていたらどろどろになってひどいことになり、帰り道は間違いなく落ち込んでいたはずです。よかったねえ、私のどうぶつよ。どなたかのセンスのおかげで、救われたね。
自分の絵を手放し、誰かの世界をなぞると、描く楽しさがやってきた。参加前には想像もしなかった感想をもったワークショップだったのです。

弁当
ソネス特製お弁当をほおばる面々。初対面でもおいしいごはんを一緒に食べたならすぐに仲間になれるのです

川上くん
ライオンの母さんをスケッチするアトブラの川上くん。するすると迷いなくペンを走らせていたのが印象的です

アミイゴさん
アクリル絵の具で彩色されたどうぶつたちを選ぶアミイゴさん。真剣です

SONES(薬院)、ロカリテ&millibar(大阪)、CHUBBY(東京)を巡り、CAFEWEEK中はCAFE2COEUR(松山)で開催。

atelierBravo

誰かにとって、なくてはならない存在になりたい、それは、誰もがもつ幸せのかたち。僕らはいろんなチャンスをもらって、はじめての場所に行き、あたらしい人々と出会う。友達と語らい、今まで知らなかった自分と出会っている。そんな暮らしの中から作品が生まれて、だれかの手に届き、大切なものになる。アトリエブラヴォは、ひとりひとりの夢がかなうよう一歩づつ歩んでいます。

http://www.joy-club.jp/